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読書の治療的価値

紀田順一郎監修『新版 本の情報事典』を読んでいたら、欧米の病院では患者用と医学用、二種類の図書館が見られる、と書いてあって感心した。そして日本では医学用図書館は持っていても患者用図書館を持たない例が圧倒的に多い、と書いてあって寒心した。ことばの価値は受け手の解釈次第でいかようにも変化するが、あらゆる者にとって意味を持たない"それ"はおそらく存在しないのではないか。本を読むという行為が、患者に意欲や慰めをもたらす可能性は常にあるはずだ。いくら手元の端末で自由に活字を追えるようになったからといって、みなが焚書に走ることはないだろう。そもそも電子書籍化されていない書物だってたくさん存在するし、もっと言えばスマートフォン電子書籍リーダーを所有していない者もいる。需要が無いわけがない。意義が無いわけがない。つくりゃあいいのにって思うぜ俺は。

 

病院図書館の普及、発展を目的とした活動は行われているようだが、寡聞にして知らなかった。しかしこれも91年の発行……いまはどうなっておるのだろうか。

本の情報事典

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